2G、3G、4G、LTEとは
通信の技術は日々進化しています。これらは簡単に言ってしまえば、スピードや対応エリアを表す「通信規格」です。「G」は英語の「GENERATION」の頭文字で、3G=第3世代、4G=第4世代という意味合いになります。
2Gは1993年より使用され、これによりネットやメールなどの接続が可能になりました。日本ではPHSを使用していた時代がこの通信にあたり、今はサービスが終了しています。現在、日本で使用されている通信規格は、3G、4G、そしてLTEの3つです。
従来の標準 「3G」
2Gに続く新世代の技術として登場したのが3Gです。
高速化通信が可能となり、テレビ・動画・音声などの通信が可能になりました。日本では2012年ごろまで一般的に使われていた通信規格です。
スマホ世代の高速通信 「4G」
3Gの8倍から10倍の通信速度を可能にした次世代の通信規格が4Gです。最近はスマホでSNSを利用したり、写真を送受信する機会が増え、より高速な通信規格が求められています。
3Gに比べると、カバーしているエリアが狭いのが実情ですが、現在世界的にも普及の波が広がっています。
LTEってなに?
3Gから4Gへのスムーズな移行を目指して開発された通信規格で、当初は3.9Gと呼ばれていました。
現在は、LTE=4Gの中の一種の通信規格とされ、自社のLTEサービスを「4G」として売り出している大手通信会社もあります。ドコモの「Xi」(クロッシィ)や、ソフトバンクの「SoftBank 4G LTE」がこれに当たります。各社名前を変えているのでわかりづらいですが、4G≒LTEと同等の性能であると考えて間違いありません。
3G | LTE | 4G | |
通信速度 | 数Mbps〜14Mbps程度 | 50Mbps – 100Mbps程度 | 50Mbps – 1Gbps程度 |
海外の通信規格事情
日本ではすでにサービスが終了している2Gですが、海外ではまだ使用されています。世界の通信規格についてはこちらの地図が参考になります。
これだけ見ると4Gの国が多い印象ですが、中には都市部のみ4Gの整備がされており、農村地帯や郊外に行くと2Gや3Gが一般的というところも。4G(LTE)については、現在各国で普及が進められています。日本では2012年以降、LTEまたは4Gが一般的になっていますが、まだまだ世界で見ると通信可能なエリアが少ないのが現状です。
海外でSIMフリー端末に格安SIMを差し込んで使用する際には、上記の「通信規格」と「周波数」が手持ちの端末に対応しているか確認する必要があります。
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まとめ
現在使用できる通信規格を性能の良い・新しい順番で並べると、4G ≒ LTE < 3Gの順番になります。
数字が大きくなるにつれてスピードが速くなるとイメージしておけばいいでしょう。
通信規格の高速化はめざましく進化しており、東日本大震災時(2011年)は3Gが主流であったのに対し、熊本地震発生時(2016年)にはLTEが主流になっていたというほどです。
海外での通信においては、2G〜3Gも一般的に使用されています。現在、5Gの規格化も進行しており、アフリカなどは3G、4Gなどを飛ばして、いきなり5Gが普及し始めるということもあるかもしれませんね。