海外で格安SIMを選ぶメリット・デメリット

2018年5月24日

ノマドや一人旅など、旅慣れている人にこそおすすめしたいのが、「海外で使える格安SIM」です。

海外で使える格安SIMには、日本のMVNO(格安SIMを扱う会社)が扱っている「海外用格安SIM」と、海外の通信事業者が販売している「現地の格安SIM」の2パターンがあり、現在は日本にいても空港やネットで簡単に購入することができます。

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海外格安SIMのメリット | おすすめのポイントは?

1. 海外用格安SIMを使えば、10倍以上費用が安くなる

海外格安SIMの最大のメリットは、何と言っても価格の安さです。実際に、台湾に3日間旅行したと仮定して比べてみましょう。

《大手キャリアの国際ローミングを使用した場合》
1日の上限が2980円の『海外パケ・ホーダイ』が適用され、2980円×3日間=8940円。通話料金は1分あたり70~75円で上乗せされます。

《Wi-Fiレンタルを使用した場合》
価格.comで比較した一番最安値のプランで、1,518円(補償パック付き)になります。

《海外格安SIMを使用した場合》
大手の中華電信が販売するプリペイド式のSIMカードの場合で、3日間300TWD(1台湾ドル=3.5円)、日本円にするとおよそ1050円、4Gのデータ通信が使い放題になります。さらに100TWD分(約350円分)の通話料も含まれているので、5分程度の通話が無料で使えます。

これだけ見ても、3日間でおよそ8〜9倍の価格の差がありますね。

台湾は比較的お手頃な地域ですが、これがマイナーな国に長期間行くほど、さらに料金の差は開いてきます。トータル10倍以上安くなることもざらにあります。

2. Wi-Fiに比べて、通信速度が安定して速い

Wi-Fiレンタルの場合、ルーターの性能によって、「通信速度」や「接続時間」に差が生じることがありますが、現地の通信事業者が提供している格安SIMであれば、そこに住んでいる人達と同じ。ルーターの性能に左右されない安定した通信が可能です。

3. 長期滞在になればなるほど、コストパフォーマンスが良い

例えば、ハワイで使用できる格安SIM 「ZIP SIM」と、Wi-Fiレンタルの最安値で比較してみましょう。

期間 Wi-Fiレンタル最安値(補償なし) Wi-Fiレンタル最安値(補償あり) ZIP SIM
7日間 1,890円 3,402円 2,090円
14日間 3,780円 6,804円 3,070円
30日間 8,100円 11,340円 4,290円

※2018年5月時点 ※補償はオプションの最安値プランを選んでいます

通常Wi-Fiレンタルをした際に紛失補償などをつけると、最安値でも30日で11,340円かかるのに対して、格安SIMは4,290円とおよそ62%も安くなりました。

このように長期滞在すればするほど、海外格安SIMは圧倒的にお得になります。

4. プリペイド式なら、あとから高額請求をされる心配がない

海外のインターネット使用で何よりも心配なのが、高額請求。
プリペイド式SIMカードは、データ量が前もって決められているので高額請求の危険性がありません。超過した場合、自動的に使えなくなりますし、データ量を使い切ってもまたチャージすることも可能です。

5. 必要なのはスマホだけ!ルーターなど、余計な荷物が増えない

Wi-Fiレンタルをすると、ルーター・充電器・変換器・保証書etc…といったおよそ500g前後の荷物を持ち歩かなければなりません。また、スマホとルーターを毎日充電するというのも面倒ですよね。
格安SIMであれば、ルーターを持ち歩かずにスマホひとつで、国内にいるのと同じようにいつも通りに利用することができます。

海外格安SIMのデメリット | 気をつけるポイントは?

1. 電話番号などが変わってしまう

基本的に国内で使用している電話番号は使用できなくなりますので、通話・SMS(ショートメール)・キャリアメール(docomo、au、SoftBankのメールサービス)などは使うことができません。
通話がセットになった格安SIMもたくさんでていますが、相手に変更後の電話番号を伝える必要があります。
SMSなどを使わない人や、Gmail・Yahooメール、SNS(Facebook,Twitter,Instagram)などの使用には影響なはありません。LINEやSkypeはデータ通信ですので、国外からも問題なく使用できます。

2. 接続先設定(APN設定)の知識が必要

プリペイド式(チャージしない)サービスであれば、SIMカードを差し込めばすぐ使えるようになることがほとんどです。
一部、APN(アクセスポイント名)を自分で設定しなければいけない場合があるため、インターネットの設定を自分でやったことがあったり、事前に調べて理解できる人におすすめ。Amazonで購入する場合、カスタマーレビューの経験談には具体的な使用方法が書かれていることがあるので参考にしましょう。

その他にも、使用する端末がSIMフリーになっているか、周波数は対応しているかなどを確認しておく必要があります。事前に確認しておくべきポイントは以下の記事を参考にしてみてください。
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海外用格安SIMはこんな人におすすめ!

・とにかく安く、サクサクの通信環境を確保したい人
・渡航先についた時、すぐに自分の端末でインターネットを利用したい人

特に、SIMフリーのスマホ端末を持っていて格安SIMを国内で使用した経験があったり、困った時に自分で調べて解決することができるなら問題なく使用できます。設定に自信がなくても、一度試してみると意外と簡単にできますので、短期の旅行やWi-Fiの予備として低通信量のもので挑戦してみるのもおすすめです。

海外格安SIMのメリット・デメリットまとめ

筆者もいろんな海外ネットサービスを使ってみましたが、安さと便利さにおいて格安SIMは圧倒的にコスパの良いサービスです。

すでに海外では一般的に使用されている海外用の格安SIM。日本にくる外国人観光客向けの格安SIMもたくさんいるにも関わらず、日本人にはあまり浸透していません。
今後、国境の垣根を超えた格安SIMサービスが主流になってくる前に、ぜひ今からチャレンジしてみてください!

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