海外でインターネットを使用する５つの方法とは？

「海外でのスマホ利用ってなんとなく不安…」
一人旅やノマドワーカーにとって、世界中でインターネットを利用することは重大な課題になりました。
ここでは、海外でインターネットを安全に使い、高額請求などのトラブルを防ぐ方法を詳しく解説します。

高額請求を回避するために

高額請求は、スマホが勝手に海外の通信事業者に繋がってしまうことで発生してしまいます。日本で使用しているデータ通信は、日本国内でしか使えないものという意識を持ちましょう。

その上で、モバイルデータ通信とデータローミングをOFFにしていれば、高額請求は避けられます。どうしても心配な人は「機内モード」にしておけば確実に避けられますが、通信自体できず、スマホがただのカメラになってしまうのでそれでは本末転倒ですよね。
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1.フリーWi-Fiを使う

ホテルやカフェ、地下鉄などの公共施設が、施設利用者のために無料で提供しているのが、フリーWi-Fiです。

歩きながらスマホをほとんど使わないという人であれば十分ですが、常にスマホで情報を確認したい人には向きません。メリットとしては、事前準備の必要がなく、日本で契約しているキャリアやSIM通信をしっかりOFFにしていれば高額請求の心配もないこと。ただし、通信速度にはあまり期待できないため、ホテルに長時間滞在する場合などに利用しましょう。

フリーWi-Fiには主に3つの提供パターンがあります。

フリーWi-Fiの３つのパターン

• パスワードもいらず、そのまま使える場合
• パスワードの入力が必要な場合　（この場合ホテルなら受付、カフェなら席に置いてあるか店員に聞く必要あり）
• 使用する時間に制限がある・施設のメルマガなどへの登録を求められる場合美術館や地下鉄などに多いパターン。メールアドレスを登録してから１時間無料で利用ができるという仕組み。そのためメールアドレスを変えれば何度でも登録可能ですが、後日メルマガが届くことが多い。）

また、セキュリティには注意が必要です。
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おすすめのパターン

例えば、バリ島などで長期的にホテル暮らしをする場合、ホテルにWi-Fiがあることを確認しておけばフリーWi-Fiで十分足りるかもしれません。
空港にも現在はフリーWi-Fiがあるので、ホテルへの移動の時に少し不便なくらいです。ただし仕事関係のファイルをやり取りする場合、セキュリティには気をつけましょう。

2.キャリアの海外パケット定額を使う

NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアは海外パケット定額を提供しています。
この仕組みは、「国際ローミング」といい、キャリアと提携している現地の通信を借りる状態です。
国際ローミングを使えば、音声通話はもちろん、メールやLINEなどのサービスを日本と同じように利用できます
Wi-Fiルーターを持ち歩かず、国内と同じように現在のスマホ端末でインターネットを使えるのが最大のメリットです。

主なサービス・料金比較

定額料金（1日）	docomo	au	SoftBank
25MB（または24.4MB）以下	~1,980円/日（海外パケホーダイ）	~1,980円/日（海外ダブル定額）	~1,980円/日（海外パケットし放題）
25MB以上〜	2,980円/日（海外パケホーダイ）	2,980円/日（海外ダブル定額）	2,980円/日（海外パケットし放題）
その他のサービス	980円/24時間（パケットパック海外オプション）*	980円/24時間（世界データ定額）*	ー

*事前申し込み・設定が必要なサービス   ※2018年5月時点

サービス料金に関しては、各社足並みを揃えています。25MB以下は1,980円、25MB以上（使い放題）で1日あたり2,980円と考えて間違いないでしょう。3日間使い放題旅行した場合、およそ8,940円となります。1日単位の定額制であるため余計な費用はかからないものの、他の手段と比較すると割高になります。（各社の料金体系のイメージは下図の通り）

《1日25MBで使える通信量の目安》

• メールの送受信　およそ50回　（約500KB/1通）
• Webサイトの閲覧　およそ80〜100ページ（約300KB/1ページ）
• 動画の閲覧　およそ6〜7分（約4MB/1分）

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使用方法やルールは３社同様で、以下のように定めています。
・通信方式は『国際ローミング通信』で、手動の操作にてキャリアを選定してローミングする　（各キャリアの国際ローミング設定方法はこちら）
・日本時間0時から23時59分までを1日とする
・所有する端末1台のみで、複数台での使用はできない

✔︎おすすめのパターン

・突発で短期間の出張や滞在が決まった場合
・両親やスマホ慣れしていない人と一緒に行く場合

3.海外用 Wi-Fiルーターをレンタルする

現在、一般的に使われているのが、渡航先ですぐに使えるよう設定されたモバイル用の小型Wi-Fiルーターをレンタルする方法です。

通信速度も速く、ルーター１台で複数の端末につなげられるので、PC・スマホなどの複数利用ができるので仕事にも便利ですよね。キャリアの海外パケット同様に1日あたりのデータ通信量と滞在期間で料金が決まります。滞在先の国によって各社定額料金が異なるため、価格.comやトラベルコなどで比較しての契約をおすすめします。

主なサービスと料金

サービス名	グローバルWiFi	イモトのWiFi	Wi-Ho!	フォートラベル
定額料金（ハワイの最安値・4G）	970円/日	1,580円/日	750円/日	440円/日
データ通信量（1日あたりの通常プラン）	250MB/日	400~500MB/日	250MB/日	250MB/日
公式サイト	⇒詳細/申込	⇒詳細/申込	⇒詳細/申込	⇒詳細/申込

※価格はこまめにチェックしていますが変動が激しいため、表の下部にあるリンクから公式サイトでお確かめください。

空港で受取・返却ができたり、ネットで申し込みができたりと各社サービスの向上にしのぎを削っています。
ルーター端末・充電器といった荷物が増えるデメリットはありますが、1日に利用可能な通信量が決まっているので、高額請求の心配もありません。アジア周遊・ヨーロッパ周遊、世界一周プランも充実しています。

ただし、長期で何カ国もふらふらと旅行する場合、Wi-Fi契約外の国に行ってしまった際に高額請求される恐れがあるのでおすすめできません。あらかじめ旅程のスケジュールや、滞在先がはっきりと決まっている場合は選択肢にいれてもいいでしょう。

✔︎Wi-Fiルーターを安く抑える裏技

各社最安値で宣伝しているので、実際に見積もると『紛失時のオプション』がついて、それが思った以上に割高になります。（1日あたり200~300円で見積もられるため、予想の2倍の見積もりになんてことも）
例えば1日300円利用のアジア旅行の場合、７日間のレンタルであれば通常2,100円のはずですが、補償オプションをつけた場合4,200円となります。宣伝広告に載っている料金には、こういったオプションが入っていないので安くみえますよね。

各社、紛失した場合の弁償代金は４万円程度と見積もっていますので、紛失の心配がないor 滞在日数で計算した際に紛失しても弁償代の方が安くなる場合、入らなくてもいいオプションではあります。（※ただし自己責任）
（筆者はなくしたら運が悪かったと諦めよう、と割り切って紛失オプションには入らないので、比較的安く借りられています）
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4.海外携帯電話をレンタルする

日本ではあまり浸透していませんが、よく海外からきた旅行者や留学生が、昔流行ったような小型の携帯電話を持っているのをみかけませんか？
海外用の携帯電話をレンタルするというサービスなので、自分のスマホで使えるわけではありませんが、現地でも安く通話サービスを利用したいという方におすすめです。
（※ただし、レンタルした携帯電話は普段使用している自分の携帯番号とは違う番号になります）

✔︎主なサービスと料金

サービス名	トラベルコム	グローバルセルラー	テレコムスクエア	JALABC	Quick Mobile
定額利用料金（1日）	100円/日~	100円/日~	648円/日	250円/日~	324円/日~
通話料（ハワイの最安値/1分あたり）	95円/分~	250円/分	150円/分	150円/分	100円/分~

Wi-Fiルーター同様、レンタルした携帯電話を盗難・紛失した場合、端末代を２〜３万円程度弁償する必要があります。ここでも補償オプションをつけることで回避できますが、その分割高になります。
レンタル料は日単位、通話料・通信料は従量課金であるところが多いので、メールや電話を使えば使うほど料金がかかり、最終的な費用が見えないという心配もあります。通信料を自己管理できる人向けのサービスと言えるでしょう。
レンタル会社が変われば通話料も変わるので、渡航先に強い会社を選ぶことが大切。海外に自分の携帯をもっていきたくない場合にも、代替え機と思えば便利です。
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5.海外用 格安SIMを使う

日本でmineoやUQモバイルといった格安SIMが浸透してきたように、海外でも現地のキャリアに対応した格安SIMがあります。

現地の国内通話の扱いになるので、割安な料金で通信環境もほぼ良好。SIMカードは大抵プリペイド式なので、使いすぎによる高額請求の心配もありません。SIMフリー端末を一台用意しておけば、お得にインターネットを利用できるんです。

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海外携帯電話をレンタルする方法は、言ってしまえばSIMフリー端末と各国の格安SIMを組み合わせて販売している状態なので、元々SIMフリー端末を利用している人であれば、間違いなく最安値で使えます。（携帯レンタルと同様に電話番号が変わります）

Wi-Fiルーターやキャリアの定額パケットに比べて、”難しい”という印象が先立って、日本ではまだ浸透していませんが、一人旅やノマドワーカーとして世界中を旅したい人は、その目的に合わせた格安SIMを選ぶことで、自由にスマホを使いながら旅をすることができます。

旅先で使用する格安SIMを入手するには、2つの方法があります。

✔現地で購入する︎

現地でSIMカードを購入できる場所を探すリサーチ力と、購入の際の言語力が必要になるので、上級者向け。旅慣れている人であれば、現地の格安SIMを行く場所に応じて購入することでかなり安くなります。

✔︎日本で事前に購入する

日本では家電量販店やネットショップなどで購入できます。主なサービスと料金はこちら。

まとめ

格安SIMは、日本のサービスをイメージしてもらえればわかる通り数日だけの利用という目的ではあまり使われません。

そのため、1~3日程度の滞在であれば割高になることもありますので、1ヶ月以上の長期滞在や一人旅、留学などに向いています。今後ますます広がりを見せる”海外格安SIM”を、ぜひ今からチャレンジしてみてください！

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