日本で購入できる海外SIMには、「日本のMVNOが扱っている、海外用格安SIM」と、「日本で購入できる、海外の通信事業者の格安SIM/プリペイドSIM」の2パターンがあります。
日本のMVNOの海外SIM | 海外事業者の格安SIM/プリペイドSIM | |
費用の安さ | △ (Wi-Fiレンタルよりは安い) | ◎ (圧倒的に安い) |
初期費用 | × (3,000円(税抜)かかることが多い) | ◎ (必要なし) |
初期設定のしやすさ | ◯ | × (差し込むだけで使える場合もある) |
サポートの充実度 | ◎ | △ |
日本のMVNOが扱っている「海外用格安SIM」
日本のMVNOが扱っている海外SIMのサービスの共通点は以下の通りです。
- 初期費用(カード発行手数料)が3,000円(税抜)かかる
- サポート体制がしっかりしており、国内でテスト設定ができる
- チャージしたデータの使用期限がある
- 購入の際に、クレジットカードが必要
その上で、”1枚のSIMカードでカバーできるサービスエリア”と”チャージ方法”が各サービスごとに異なります。
それでは、実際のサービスを見ていきましょう。
IIJmio「海外トラベルSIM」
©2005-2018 Internet Initiative Japan Inc.
ネットワーク通信技術を持つIIJの提供するチャージ式の海外SIMです。「データ通信のみ」と「通話付き」の2種類があります。
最大の特徴は渡航先による価格変動がなく、料金は42ヵ国/地域で一律であること。チャージパターンもわかりやすく、100MB、500MBの2パターンのみです。
データ通信のみ | データ通信+音声付き | |
100MB(有効期限1日) | 800円 | 1,000円 |
500MB(有効期限14日) | 3,850円 | 4,600円 |
Webまたはビッグカメラなどの家電量販店で購入でき、1つのSIMカードで様々な渡航先で利用することができます。
楽天モバイル「海外SIM」
© Rakuten,Inc.All Rights Reserved.
楽天の海外SIMは、『ヨーロッパパック』『北アメリカパック』『アジアパック』と渡航先により、チャージ料金が異なるのが特徴です。「データ通信のみ」と「通話付き」の2種類があります。
◾︎データ通信のみ
50MB※1 | 200MB※1 | 500MB※2 | |
---|---|---|---|
ヨーロッパパック | 820円 | 1,930円 | 3,850円 |
北アメリカパック | 880円 | 2,040円 | 4,240円 |
アジアパック | 1,040円 | 2,310円 | 4,950円 |
◾︎データ通信+通話・SMS
通話 100分 SMS 100通※1 | 通話 300分 SMS 300通※2 | |
---|---|---|
ヨーロッパパック | 3,190円 | 7,150円 |
北アメリカパック | 4,290円 | 9,680円 |
アジアパック | 4,070円 | 9,020円 |
有効期間は※1が7日間、※2が30日間です。
mineo「海外用プリペイドSIM」
© K-Opticom Corporation. All Rights Reserved.
mineoだけは他のサービスと違って「データ通信専用」となり、「通話付き」プランがありません。チャージ方法も少し変わっていて、通常の「データパックごとのチャージ」と「地域別の従量チャージ」の2パターンがあります。従量チャージとは、例えば3,000円分で買えるだけのデータ量を買うというイメージで、Zone1なら94MB、Zone2なら33MBとなります。
◾︎データパックチャージ
30MB | 100MB | 500MB | 1GB |
---|---|---|---|
650円 | 1,480円 | 5,480円 | 9,800円 |
◾従量チャージ
地域ごとの単価(1MBあたり) | ||
---|---|---|
Zone 1(ヨーロッパ・南北アメリカ・アジア) | Zone 2(オーストラリア他) | Zone 3(アフリカ・中米) |
32円 | 92円 | 858円 |
従量チャージのメリットは、複数の国をまたがっても使用した分だけの料金しかかからないというメリットがありますが、その分データパックよりは割高になります。
日本で購入できる、海外の通信事業者の格安SIM
海外の事業者がだしている格安SIMの特徴は、1つのSIMカードである程度の地域エリアをカバーしていること。(例えばアメリカのSIMなら、アメリカ全土とハワイなど)
日本のMVNOのようにチャージ式として使用する場合、購入後にクレジットカードの登録などが必要になりますが、使い切りのプリペイド式であれば余計な設定も必要なく、Amazonなどのネット通販で購入可能です。
今回は、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの地域別と、世界周遊におすすめの格安SIMをご紹介します。
アメリカ・ハワイでおすすめの格安SIM『ZIP SIM』
© 2018 Roam Mobility Holdings Inc. All Rights Reserved.
ZIP SIMはハワイを含めたアメリカで利用できます。
データ容量 | 500MB | 1GB | 1.5GB | 2GB |
有効期間 | 7日間 | 14日間 | 21日間 | 30日間 |
価格 | 2,480円 | 3,380円 | 4,580円 | 10,395円 |
Amazonで購入 | ⇒500MBタイプを選択 | ⇒1GBタイプを選択 | ⇒1.5GBタイプを選択 | ⇒2GBタイプを選択 |
SIMカードのサイズは一枚で全種類に対応可能しています。
データ通信専用とSMS・通話付きの2種類がありますが、通話付きの方が安く、アメリカ国内がSMS&通話が無制限で無料となるのでお得です。(日本への通話は国際電話となり、別途追加プランが必要となるので注意しましょう)現地にいる友人、ホテル、レストランへの電話などをお金を気にせず使用することができます。
アジアでおすすめの格安SIM『SIM2Fly』
© 2018 ADVANCED INFO SERVICE PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
タイの大手携帯電話会社であるAISから発売されている「SIM2Fly」は、アジア周遊では圧倒的に支持されています。
サービスエリア | アジア周遊 | アジア+ヨーロッパ・アメリカ |
データ容量 | 4GB(無制限) | 4GB(無制限) |
有効期間 | 8日間 | 15日間 |
価格 | 1,450円〜 | 3,580円 |
Amazonで購入 | ⇒8日間 タイプを選択 | ⇒15日間 タイプを選択 |
SIMカードは、アジア周遊に使える8日間と、アジア周遊に加えてヨーロッパ・アメリカでも使える15日間の2パターンのみ。アジア周遊の場合、韓国・台湾・シンガポール・香港・マレーシア・マカオ・インド・ミャンマー・フィリピン・ラオス・カンボジアで利用できます。
一番の特徴はデータ通信量、実質、無制限であること。4GBのデータ通信量を超えると通信速度が128kbpsに速度制限がかかりますが、通信が止まる事はありません。
ヨーロッパでおすすめの格安SIM『Three』
© Hutchison 3G UK Limited 2002
イギリスの通信会社である「Three」が提供しており、42カ国で利用できるため、ヨーロッパ旅行におすすめです。
データ容量 | 1GB | 3GB | 12GB |
有効期間 | 30日間 | 90日間 | 360日間 |
価格 | 1,130 円 | 1,980 円 | 5,980 円 |
Amazonで購入 | ⇒1GB タイプを選択 | ⇒3GB タイプを選択 | ⇒12GB タイプを選択 |
イギリス国内の通信事業者の中でも最も安く、また有効期限が長いのが特徴です。
イギリス国内は4G・3Gに対応しています、その他の国は3G・2Gでも十分に使用できます。すべてSMS・通話も可能なSIMカードになります。
42カ国で使用できるうえに有効期限も長いので、ヨーロッパ旅行をする人におすすめです。